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家具うめぇ、犬の無駄噛みを防ぐ5つの秘策



犬の無駄噛みに困ったりしていませんか?

犬の無駄噛みに困ったりしていませんか?


「えっ、またソファがボロボロに…?!」

愛犬と共に過ごすご主人なら一度は目を疑ったことがあるはず。


大切な家具が無駄にボロボロにされてしまうのは、本当に悩ましいですよね。


しかし、愛犬が無駄噛みをしてしまうのにはちゃんと理由があります。「なぜうちの子がこんなことを?」と悩む前に、まずは原因を知って、効果的な対策をしてあげましょう。



🐾 愛犬が無駄噛みをする主な理由



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🐶 なぜ愛犬は無駄噛みを?

🐶 なぜ愛犬は無駄噛みを?


🦷歯の生え替わり時期(乳歯から永久歯へ)


生後3〜6か月の子犬は、乳歯が抜けて永久歯が生えてくる時期。歯茎がムズムズして、硬いものを噛みたくなることが多いです。


日本動物行動学研究会によると、歯の生え替わり期は噛む行動が増えやすく、ガムなどの適切なおもちゃを噛ませることで歯茎の不快感が和らぐとされています。



💢ストレス発散・不安解消


留守番の時間が長い、お散歩時間が足りない、環境が変わったなどでストレスが溜まると、噛むことで緊張や不安を紛らわせようとします。


日本獣医師会「犬の行動とストレス管理ガイドライン」によると、不安や退屈からくるストレス行動として、無駄噛み(破壊行動)が代表的に挙げられています。



⚽️退屈・運動不足


エネルギーが余っている犬は、遊び感覚で家具や靴を噛むことがあります。特に大型犬や若い犬種ほど要注意。


AKCの行動学資料では、犬は1日に運動量が足りないと「何かを壊す」行動を起こしやすいと報告されています。



💃探索本能・社会化不足


子犬のときに十分な社会化が行われていない場合、人や環境に対する不安から探索本能が強く出て、家具を噛むことで安心感を得ようとすることがあります。


🪑どんな家具が無駄噛みされやすい?

🪑どんな家具が無駄噛みされやすい?


🪑木製家具(テーブル・椅子・本棚の角など)


手ごろな硬さと木の香りに惹かれ、ガリガリと噛みがち。



🛋️ソファやチェアの脚


生地の縫い目や布地を剥がして噛むことも。最近は革張りソファでも、脚部分の木材から攻撃されるケースがあります。



💡配線コード・電気製品


噛むと感電リスク大。電線の中の銅線が歯にひっかかることがあり、口腔内を傷つける危険性もあります。



🩹カーペットやラグの端


ザラザラした感触を好み、コーティング剤や洗剤のにおいが残っているとさらに興味をそそられることも。



📦段ボール・紙類


比較的やわらかく、噛みやすいため、捨て置きしていると即座におもちゃがわりに。


🎯 無駄噛みを減らす改善方法

🎯 無駄噛みを減らす改善方法


🧸適切なおもちゃを与える(噛む欲求の代替)


ガム系おもちゃ(歯茎のかゆみを和らげるもの):例えばデンタルガムや歯みがき効果のあるロープ系トイ。


噛んでも安全な素材(ラバー、ナイロン、コットン):硬すぎず、ほどよい噛み応えがあるものを選ぶのがコツ。


うちの子が好む形状や大きさを観察し、飽きないように複数種類をローテーションすると効果的です。


AKCの行動学によれば、噛む欲求が満たされるおもちゃを与えると、無駄噛み行動が70%以上減少したという調査結果があります。



🌏環境整備(危険なものを除去/興味をそらす)


配線コードはコードカバーでガード。家具の角にはカバーを付けて誤噛みを防止。


部屋の中に散らかっている紙類や衣類は収納し、噛むターゲットをなくす。


ケージやサークルを使い、留守番時には安全なスペースに限定する。



🚶適度な運動・遊び時間を確保する


1日2回以上、15〜30分程度の散歩やランニングでエネルギーを発散。


知育トイやおやつを隠したトレジャーハント遊びで、頭を使わせることで退屈を防止。


日本獣医師会のガイドラインによると、適切な運動と知育刺激を組み合わせることで、噛みつきなどの破壊行動が50%以上減少したという報告があります。



☝️しつけ(正の強化を中心に)


ダメ!だけを叱るのではなく「これを噛んでいいよ!」といった正の強化を重視。


「噛んではいけないもの」を口に入れた瞬間に優しく声をかけて、「代わりにこのおもちゃをどうぞ!」と差し出し、噛めば褒める(おやつを与える)。


繰り返し教えることで、「噛んでいいもの」と「噛んではいけないもの」を学習させる。



👨時にはプロの力を借りる


行動がなかなか改善しない場合は、動物行動カウンセラーや獣医師に相談を。根本的なストレス要因が別にあるケースもあります。


⚠️ 気をつけるポイント

⚠️ 気をつけるポイント


☕️誤飲・ケガのリスク


木の破片やプラスチックのかけらを誤飲すると、腸閉塞や内臓損傷につながる恐れがあります。


配線を噛んで感電すると、重大な事故に。特に子犬期は何でも口に入れたくなるため、徹底した管理を!



💣有害素材の除去


ソファに使われている染料や防カビ剤にアレルギー反応を起こす犬もいます。噛み跡が赤く腫れる場合は、すぐに獣医師へ。



💢しつけのタイミングと声かけ

うるさく叱りすぎると、愛犬が過度に萎縮し、別の問題行動(ほえる、掘る)が出ることも。


必ずやめさせたい行動を始めた瞬間に、やさしいトーンで「ノー」と声をかけ、「いい子!」と褒めるタイミングを逃さないこと。



😀年齢・健康状態を考慮する


高齢期になると歯が弱り、噛むと痛みが出やすい場合も。無理に噛むおもちゃを与えると、歯が欠けたり歯茎を傷つける可能性があります。


歯周病や口内炎が原因で噛む行動が見られる場合もあるため、口臭やよだれが増えたら要注意。獣医師に健康チェックを依頼しましょう。


✨ 犬の噛むに関するトリビア

✨ 犬の噛むに関するトリビア


🦷犬の歯の本数は?


成年犬(1歳以降)は上下合わせて42本の永久歯を持っています。子犬期には28本の乳歯があり、生後3〜6か月の間に永久歯へと生え替わります。



👅噛むときの力


犬のあごの噛む力(咬合力)は種類にもよりますが、中型犬で約200~300ニュートン(20~30kgf)とも言われています。小さな木の椅子の脚でも一撃で削れてしまうほどのパワーです。



🐕犬種による違い


噛む行動の傾向は、たとえばラブラドール・レトリーバーやボーダーコリーなど、元々猟犬や牧羊犬としての歴史がある犬種ほど、活発に何かを噛んで探究する本能が強いとされています。



📝 犬の無駄噛みに関するまとめ

📝 犬の無駄噛みに関するまとめ


愛犬がなぜ無駄噛みをするのかを理解することが何より大事!また、歯の生え替わり、ストレス、退屈、探索本能など、背景には必ず理由があります。


改善が難しい場合は、動物行動カウンセラーや獣医師に相談し、根本的な原因を探ることが大切です。


愛犬の無駄噛みは、ご主人にとっては大きな悩みかもしれませんが、「噛む」という行動自体は犬にとって自然な行動です。大切なのは「何を噛んでもいいのか」「何を噛んではいけないのか」を、なるべくわかりやすく教えてあげること。うまく代替行動を促しながら、愛犬の健やかな成長をサポートしてあげましょう。


最後に、愛犬が安心して過ごせる環境づくりは「ご主人と愛犬のコミュニケーション」が何よりの鍵です。ぜひ本記事を参考に、無駄噛み対策をスタートしてみてくださいね。


Spica Productsでした。Tiktokでも動画を是非見てくださいね!


犬 知識【犬の知識雑学|Spica-WAN】





参考文献・引用


日本動物行動学研究会「犬の行動学入門」

日本獣医師会「犬の行動とストレス管理ガイドライン」

American Kennel Club (AKC) “Understanding Chewing Behavior in Dogs”


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