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コーギーの歴史|2種類のルーツ・英国王室・妖精の伝承を解説

2025年5月19日
読了時間: 8分

更新日:10月1日




短い足に大きな耳、親しみやすい表情。コーギーの歴史をたどると、ウェールズの働く犬、英国王室の愛犬、妖精の伝承という3つの顔が見えてきます。


「コーギー」は、ペンブロークとカーディガンという2つの犬種を指す呼び名です。似た姿でもルーツには違いがあり、ひとつの起源や誕生年で説明できる犬種ではありません。


この記事では、確認できる歴史と、伝承として楽しむ物語を分けて紹介します。犬種の違いや働いてきた役割を知ると、今の暮らしで見せる行動にも気づきやすくなります。

Spica Products 編集部

犬種団体と英国王室の一次資料を参照して更新しました。犬種の傾向には個体差があります。健康面は一般的な情報で、診断に代わるものではありません。


この記事でわかること



▼合わせて読みたいお役立ち記事▼


屋外に立つペンブローク・ウェルシュ・コーギー

1.コーギーの起源|ウェールズで育った2犬種


ペンブロークもカーディガンも、英国ウェールズと結びつきの深い犬種です。ただし祖先については複数の説があり、「コーギーは紀元前1000年に誕生した」と一括りに断定することはできません。


カーディガンにはケルト人が連れてきた犬を祖先とする説があり、ペンブロークには北欧やフランドルから来た犬との関係が語られています。確かな年表と、起源を説明する説とは分けて読むのがよさそうです。


🐾豆知識


🐕ペンブロークはペンブルックシャー、カーディガンはカーディガンシャーと関わる犬種です。似た体形だけでなく、土地や系統の違いにも目を向けてみましょう。


🐕古い絵に似た犬が描かれていても、それだけで現在のコーギーの祖先とは言えません。「姿が似ている」と「系統が確認されている」は別の話です。


長い尾と丸みのある耳を持つカーディガン・ウェルシュ・コーギー

2.ペンブロークとカーディガンの違い


2種類のコーギーは、同じ犬種の色違いではありません。英国では1934年に別々の犬種として認められ、それぞれの特徴が整理されてきました。


見比べるときは、耳の形、胴の長さ、尾などを合わせて見ます。尾だけで判断するより、全身の姿と血統の情報を確認する方が確実です。


🐾豆知識


🐕どちらも立ち耳です。ペンブロークの耳先は比較的とがり、カーディガンの耳先はより丸いのが違いのひとつです。


🐕カーディガンは長い尾と長めの胴が特徴です。ペンブロークは短い尾の印象で知られますが、尾の長さだけを犬種判定の条件にしないようにしましょう。


🐕下の体高は犬種標準の目安で、個体の健康や適正体重を判定する数値ではありません。写真の印象だけで「小さい方がよい」と選ぶ必要もありません。

※表は左右にスライドしてご覧いただけます。

比較項目

ペンブローク

カーディガン

耳

立ち耳・耳先は比較的とがる

立ち耳・耳先はより丸い

体高の標準

25〜30cm

理想体高30cm

体の印象

低く、力強い体

胴がより長く、長い尾

原産地との関わり

ペンブルックシャー

カーディガンシャー


砂浜に立つコーギー。牛追いの歴史を紹介するイメージ

3.短い足で牛を動かす、働く犬の歴史


コーギーは、農場で牛を移動させる仕事を担ってきた犬です。低い体と素早い動きを生かし、牛のかかと付近に働きかけて群れを動かす役割を果たしました。


牛を扱うには、小柄でも物おじしないこと、状況に応じて動けることが必要です。愛らしい外見の向こうには、人と一緒に働いてきた犬としての歴史があります。


🐾豆知識


🐕群れを動かす際には、足元への働きかけだけでなく、吠える声も使いました。家庭での吠えや足への接触を「わざと困らせている」と決めつける前に、状況を見てみましょう。


🐕農場では家畜を動かすほか、見張りや害獣への対応など複数の役割を担ったと紹介されています。「足が短いから運動は少なくていい」とは限らない犬種です。


🐕現在も牧畜競技などで能力を発揮するコーギーがいます。家庭では群れを動かす代わりに、散歩や合図の練習、人と遊ぶ時間を楽しみに置き換えていけます。


王冠とマントを着けたコーギーのイメージ。実際の王室写真ではありません

4.英国王室とコーギー|スーザンから続く物語


エリザベス2世女王とコーギーの関わりは、英国王室の公式記録でも紹介されています。女王が生涯に飼った30頭以上の犬には、コーギーとドーギーの両方が含まれます。


ドーギーはコーギーとダックスフンドの交配による犬です。「王室の犬はすべて純血のコーギー」「全員同じ名前」とすると、実際の記録から離れてしまいます。


🐾豆知識


🐕1933年に家族に迎えられたのはドゥーキーです。18歳の誕生日に女王へ贈られたスーザンは1944年で、この2つの出来事を混同しないようにしましょう。


🐕女王が育てた後のコーギーの多くは、スーザンの子孫として紹介されています。1頭の愛犬からつながった家族の物語として読むと、王室との関係がぐっと具体的になります。


🐕2016年の90歳記念の公式写真には、コーギーのウィローとホリー、ドーギーのヴァルカンとキャンディが登場します。名前も犬の種類も、それぞれ異なっています。


散歩中の2頭のコーギーを後ろから見た写真

5.妖精の乗り物?史実と伝承を分けて楽しむ


コーギーには、妖精の馬車を引いたり、妖精が背中に乗ったりしたというウェールズの伝承があります。これは実際の起源を証明する記録ではなく、土地に伝わる物語として楽しみたい話です。


肩や背中に見える毛色の模様を「妖精の鞍の跡」と呼ぶ物語も紹介されています。散歩中に愛犬の背中を眺めながら、昔の人がどんな想像をしたのか思いを巡らせるのも楽しいですね。


🐾豆知識


🐕歴史を読むときは、出来事の記録・起源の説・伝承の3つを分けると整理しやすくなります。

🗒️記録:1934年の2犬種の分離や、1944年のスーザンの贈呈は、年と出来事をたどれます。


🗒️説:祖先がどこから来たかについては、資料によって異なる説明があります。ひとつの説を確定した事実として扱わないようにします。


🗒️伝承:妖精の乗り物や鞍の跡の話は、文化的な物語です。犬の生物学的な由来を説明するものではありません。


登録頭数や人気順位は、国や集計年で変わります。犬種の歴史と、その時点の流行は分けて見ると、長く読み返せる背景がつかみやすくなります。


🐕写真の王冠をかぶった犬など、一部の画像は記事を楽しむためのイメージです。実際の王室写真や歴史資料として掲載したものではありません。



コーギーとの暮らしを表現したイメージ画像

歴史を知って、今の暮らしに生かす


・働く犬の背景を知ると、見た目の可愛さだけでなく、活動や学習の時間を用意する大切さが見えてきます。暮らし方は年齢、体調、個体の性格に合わせましょう。

・散歩に加え、短い合図の練習や探す遊びなど、人と一緒に取り組む時間をつくります。回数や負荷は愛犬の様子を見ながら調整します。

・被毛の状態を見ながら定期的にブラッシングし、抜け毛や毛玉を確認します。皮膚の赤みなど気になる変化があれば、ケアの方法を獣医師やトリマーに相談しましょう。

・滑りやすい床や飛び降りを繰り返す動線は、暮らしの中で見直せるポイントです。「背骨が弱い」と一律に決めつけず、歩き方や痛みの変化は獣医師に相談します。

SPICA VIEW|足元と遊びの動線から整える

玄関から寝床まで滑らず歩けるか、ソファから勢いよく飛び降りる動線になっていないかを見てみましょう。散歩だけを増やすより、休める場所と短い遊びの時間を一緒に整える方が、毎日の暮らしに取り入れやすくなります。


史実を知っても、妖精の物語の楽しさはなくなりません。2犬種の違いと、牛を動かしてきた背景を知ることで、コーギーの魅力をより立体的に感じられます。


Spica Productsでした。Tiktokでも動画を是非見てくださいね!







よくある質問

Q.コーギーは1種類ですか?

ペンブローク・ウェルシュ・コーギーと、カーディガン・ウェルシュ・コーギーの2犬種があります。似た外見ですが、ルーツや犬種標準は別です。


Q.どちらのコーギーも耳は立っていますか?

はい、両犬種とも立ち耳が特徴です。カーディガンは耳先がより丸く、ペンブロークは比較的とがった形と説明されています。


Q.女王がスーザンを迎えたのは1933年ですか?

スーザンは1944年、エリザベス王女の18歳の誕生日に贈られました。1933年に家族に迎えられたドゥーキーとは別の出来事です。


Q.コーギーが妖精の乗り物だったという話は本当ですか?

ウェールズに関わる伝承として紹介される物語です。歴史的な出来事や犬種の起源が証明されたという意味ではありません。


Q.足が短いので、散歩は少なくてもよいですか?

体の小ささや足の長さだけで必要な活動量は決まりません。働く犬の背景がある犬種なので、年齢や体調を見ながら散歩と遊び、休息を組み合わせましょう。


参考資料


元の動画は制作当時の内容です。犬種の違いや年次については、更新後の本文を参照してください。


犬 知識【犬の知識雑学|Spica-WAN】


コメント


執筆・編集

伊藤 将臣 / SPICA編集部

犬との生活経験をもとに、犬の食事・健康・暮らしに関する情報を、公的機関・専門機関・学術情報・メーカー公式情報などを確認しながら編集しています。

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記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、獣医師による診断・治療の代替ではありません。体調に異常がある場合や判断に迷う場合は、動物病院へご相談ください。

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