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犬は全粒粉パン・ライ麦パンを食べられる?食パンとの違いと注意点

9月10日
読了時間: 6分

更新日:10月1日

焼いたパンのイメージ

犬は、完全に焼いたプレーンの全粒粉パン・ライ麦パン・食パンを、原材料や体調に問題がなければ少量食べられる場合があります。ただし、全粒粉やライ麦だから犬の健康に良いとは限りません。パンの名前より、レーズン・キシリトールなどの危険な材料が入っていないかを確認することが先です。


執筆・編集:Spica Products 編集部。AKC、ASPCA、獣医師監修情報をもとに安全性を確認しています。体調・持病・処方食の有無によって適否は変わるため、心配がある場合はかかりつけ獣医師へ相談してください。


🍞この記事でわかること





犬は全粒粉パン・ライ麦パンを食べられる?まず結論


AKCは、プレーンな白パンや小麦パンについて、アレルギーがなければ少量は一般に安全としています。一方で、パンは炭水化物とカロリーが中心で、完全栄養食を食べている犬に追加で必要な栄養源ではありません。


『パン=健康食』『運動前のエネルギー補給におすすめ』と考える必要はありません。日常的に与えるのではなく、どうしても与える場合の少量のおやつとして考えるのが安全です。

テーブルに近づく犬たち

食パン・全粒粉パン・ライ麦パンの違い

※表は左右にスライドしてご覧いただけます。

パンの種類

少量なら?

主な注意点

プレーンな食パン・小麦パン

△ 条件付き

加熱済み・プレーン・小麦アレルギーなし。栄養目的では不要

全粒粉パン

△ 条件付き

原材料を確認。小麦アレルギーやカロリー過多に注意

ライ麦パン

△ 条件付き

プレーンなものに限る。種・ナッツ・甘味料など副材料を確認

レーズン・チョコ・キシリトール・にんにく等入り

×

犬に危険な原材料を含むため与えない

生のイースト入りパン生地

× 緊急性あり

胃内で膨張し、発酵でエタノールを生じる危険がある


🍞食パン・小麦パン

プレーンで完全に焼けており、レーズンやニンニクなど危険な材料が入っていなければ、少量は一般に安全です。小麦アレルギーがある犬には与えません。


🍞全粒粉パン

全粒粉パンは、小麦の外皮や胚芽も使ったパンです。プレーンで十分に焼けていれば少量食べられる場合がありますが、小麦を含むため、小麦にアレルギーがある愛犬の代替食にはなりません。食物繊維が含まれていても、犬の主食として栄養が整っているわけではなく、人向けの健康イメージで日常的に足す必要はありません。


🍞ライ麦パン

ライ麦パンも、完全に焼いたプレーンのものなら少量食べられる場合があります。ただし、商品によっては小麦粉やレーズンなども使われます。「ライ麦」と書かれているだけでは安全性やアレルギーへの適否は決められません。原材料を確認し、持病や処方食のある愛犬には、ご主人の判断で追加せず獣医師に相談してください。

ぬいぐるみとパンのイメージ

絶対に注意したいパンの材料


パンそのものより重要なのが『何が入っているか』です。レーズン・ぶどう、チョコレート、キシリトール、ニンニク・玉ねぎ、マカダミアナッツなど、犬に有害な材料を含むパンは与えないでください。


菓子パンや惣菜パンは、毒性のある材料がなくても砂糖・塩分・脂肪が多くなりやすいため、犬のおやつとして選ぶ必要はありません。


食べ物に顔を近づけるトイプードル



生のパン生地は危険|イースト入りは緊急対応


焼く前のイースト入りパン生地は別物です。犬の胃の中で生地が膨らみ、胃を強く拡張させる可能性があります。さらに発酵でエタノールが生じ、アルコール中毒を起こす危険があります。ASPCAとVCAはいずれも生のイースト生地を危険としています。


愛犬が生のパン生地を食べた場合は、自宅で様子を見るのではなく、量が少なく見えても速やかに動物病院へ連絡してください。

飼い主と屋外で過ごす犬


犬にパンを与えるなら確認する4ポイント

①完全に焼けているか ②危険な原材料がないか ③小麦・穀物アレルギーや持病がないか ④普段の食事量を崩すほど与えていないか。この4点を先に確認しましょう。


『犬用』『グルテンフリー』という表示だけで安全性が決まるわけではありません。愛犬に必要なのは、基本となる総合栄養食と、その子の健康状態に合った食事管理です。

犬とパン生地のイメージ。生のイースト生地は与えない

※写真はイメージです。生のイースト入りパン生地は愛犬に与えないでください。


食べてしまったときの確認ポイント


プレーンな焼いたパンを一口食べた程度なら、多くの場合は大きな問題になりません。ただし大量に食べた、嘔吐・下痢・元気消失がある、危険な材料入りだった、生のパン生地だった場合は獣医師へ相談してください。

相談するときは、商品名と包装・原材料表示、食べた時刻、およその量、愛犬の体重、現在の様子を用意します。危険な材料や生のイースト生地を食べた疑いがある場合は、症状が出るまで待たず動物病院へ連絡してください。トーストしたり表面の具を取り除いたりしても、危険な材料を含むパンの安全性は保証できません。


飼い主とチワワたち



SPICA VIEW|パンの種類より『原材料表』を見る

検索では『ライ麦パンなら?』『全粒粉なら健康?』と種類に目が向きがちですが、愛犬の安全ではパンの名前より原材料表の確認が重要です。レーズン、甘味料、香味野菜、ナッツ類などが混ざっていないかを先に見ましょう。


まとめ|犬にパンは必須ではない。与えるならプレーンを少量


犬は危険な材料を含まない焼いたプレーンなパンを少量食べることはできます。ただし、パンは健康維持のために必要な食品ではありません。特に生のイースト生地と、レーズン・チョコ・キシリトール・ニンニクなどを含むパンは避けてください。


よくある質問 Q&A


Q. 犬は食パンを食べられますか?

A. プレーンで完全に焼けた白パン・小麦パンなら、アレルギーがない健康な犬では少量は一般に安全です。


Q. 犬はライ麦パンを食べられますか?

A. プレーンなライ麦パンは、穀物アレルギーなどがなければ少量は安全とする獣医師監修情報があります。ただし犬に特別おすすめする食品ではありません。


Q. 全粒粉パンなら健康にいいですか?

A. 全粒粉だから犬向けの健康食になるわけではありません。危険な材料の有無と総摂取カロリーを優先して考えましょう。


Q. 生のパン生地を食べたらどうすればいい?

A. イースト入りの生地は胃内で膨張し、エタノールを生じる危険があります。すぐに動物病院へ連絡してください。


Q. レーズンパンを少しだけなら大丈夫?

A. 与えないでください。レーズン・ぶどうは犬に有害で、パンに入っていても安全にはなりません。誤食した場合は獣医師へ相談してください。


関連記事

知らないと危険!犬が食べてはいけない食べ物 5選


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参考資料

American Kennel Club: Can Dogs Eat Bread?

ASPCA: People Foods to Avoid Feeding Your Pets

VCA Animal Hospitals: Bread Dough Poisoning in Dogs

PetMD: Can Dogs Eat Bread?(獣医師レビュー)





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執筆・編集

伊藤 将臣 / SPICA編集部

犬との生活経験をもとに、犬の食事・健康・暮らしに関する情報を、公的機関・専門機関・学術情報・メーカー公式情報などを確認しながら編集しています。

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記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、獣医師による診断・治療の代替ではありません。体調に異常がある場合や判断に迷う場合は、動物病院へご相談ください。

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